その持ち方は間違い!?正しい包丁の持ち方とは?基本的な型からプロの使い方まで解説!

その持ち方は間違い!?正しい包丁の持ち方とは?基本的な型からプロの使い方まで解説!

包丁の持ち方は、料理の仕上がりや安全性に大きく影響する重要なポイントです。

プロのシェフをはじめ、料理を頻繁に行う人は包丁を「正しく・安定して」扱う技術を身につけています。

以下では、まず「一般的に推奨される正しい包丁の基本的な持ち方」と「プロや上級者が実践している持ち方(ピンチグリップ)」について解説します。

目次

正しい包丁の基本的な持ち方

料理初心者や普段あまり包丁を持ち慣れていない方に向けて基本形をまずお伝えします。

この基本形をしっかり身につけるだけでも安全性と安定感は大きく向上します。

柄(ハンドル)の持ち方

親指と人差し指は、柄(ハンドル)の左右から軽く包むように当てます。

中指・薬指・小指でしっかりとハンドルを握ります。

しかし、あまり強く握り込みすぎず、手首の可動域に余裕を持たせるイメージです。

力を抜く

切るときに余計な力を入れすぎると、手首や腕が疲れやすくなり、包丁の動きもぎこちなくなります。

基本的には、包丁の重みを活かしてスッと切るイメージで、手首や肩の力をなるべく抜いてください。

切る反対側の手(食材を支える手)の“猫の手”

切られる食材を押さえる手は、指先を内側に丸め「猫の手」の形で包丁の刃をガードするようにします。

指先を立ててしまうと、刃先が当たりやすくケガの原因となるので注意が必要です。

プロや上級者が実践する「ピンチグリップ」

プロの料理人が高い頻度で採用している握り方がピンチグリップ (Pinch Grip)です。

これは、包丁の柄だけでなく、刃の付け根あたり(柄と刃が接続する部分)を「親指と人差し指」でつまむようにして持つのが特徴です。

pinch grip

親指と人差し指で刃のつけ根をつまむ

親指は刃の付け根の片側に、人差し指は刃の付け根のもう片側に軽く当て、包丁を“ピンチ(つまむ)”するイメージ。

刃の“背”や“腹”部分に親指や人差し指を沿わせすぎると、切れ味をコントロールしにくくなるので、付け根付近を押さえるのがポイントです。

残りの指で柄を包む

中指・薬指・小指の3本は、柄を優しく包み込むように軽く添え、力のバランスをとりながらホールドします。

しっかり握りこまずに余分な力を抜くことで、手首を自在に動かせます。

包丁の重心を手元に感じやすい

刃の付け根側に指をかけることで、包丁全体の重心が手元に近く感じられ、刃先・根本の細かいコントロールがしやすくなります。

長時間の作業でも疲れにくく、素早いカットや繊細な切り方(例えば「みじん切り」)などを行う際にも安定します。

間違った包丁の持ち方

包丁を正しく持つことは、料理の仕上がりや安全性に大きく関わります。

しかし意外と多くの人が、我流で握ったままになっていたり、誤った持ち方をしていたりするものです。

以下によくある「間違った包丁の持ち方」をいくつか挙げます。

ご自身の持ち方を見直す際の参考にしてみてください。

人差し指を包丁の背にまっすぐ伸ばして置いている

人差し指を包丁の背にまっすぐ伸ばして置いている

間違いのポイント

◯ 包丁を安定させようと、包丁の背に人差し指を置いてしまう方がよくいます。
◯ しかし、指が滑りやすくなったり、力のかかり方が不安定になるため包丁のコントロールが難しくなります。
◯ また、調理中に指が刃にずれてしまうリスクも上がります。

正しい形にするには

◯ 包丁の柄(ハンドル)と刃の境目付近を「つまむ」ようにして、親指と人差し指でしっかりホールドします(いわゆる「ピンチグリップ」)。
◯ 残りの3本の指は柄をそっと包むように握ると安定します。

人差し指を刃の横側に沿わせてしまう

間違いのポイント

◯ 包丁の側面を指で支えることで安定させようとする方もいます。
◯ しかし、刃の側面は食材の切断時に抵抗がかかりやすく、指を沿わせると滑ったときに指先を痛める危険性があります。

正しい形にするには

◯ 基本的には「柄と刃のつけ根あたりをピンチする」持ち方を意識しましょう。
◯ 指を包丁の側面に沿わせるのではなく、親指と人差し指で包丁の根元部分をつまむようにすると操作性がよくなります。

手のひら全体で“ガッチリ”握り込みすぎる

間違いのポイント

◯ 「刃が怖いから」と安全を意識しすぎて、ハンドルを拳(こぶし)のようにぎゅっと握ってしまうケース。
◯ 包丁自体が手から離れにくく安心感はあるものの微妙な力加減や刃先のコントロールがしづらくなります。
◯ 手首に無駄な力が入りやすいため、疲れの原因にもなります。

正しい形にするには

◯ 手のひら全体で握るのではなく、親指と人差し指でしっかり包丁を支え、残りの指は添える程度にして力を抜きましょう。
◯ 余計な力を抜くと、包丁の重さやバランスを利用してスムーズに切れます。

柄の前端(ボルスターやタング部分)から離れて握っている

柄の前端(ボルスターやタング部分)から離れて握っている

間違いのポイント

◯ 包丁の柄と刃のつけ根部分に空間を空けるように持ってしまうと、包丁の重心をうまくコントロールできなくなります。
◯ とくに刃渡りが長めの包丁を使うときは、先端側が重く感じられて作業性が悪くなりやすいです。

正しい形にするには

◯ 「柄と刃の付け根」をしっかり指でつまむ・握ることで、包丁全体のバランスを手元に近く感じられるようにします。
◯ 包丁が手の延長のように操作できると疲れにくくなり、安全性も高まります。

まとめ

包丁の正しい持ち方は、料理の仕上がりや安全性に直結します。初心者には、柄(ハンドル)を親指と人差し指で軽く包み、中指以降の指で支える方法が推奨されます

。一方、プロが用いる「ピンチグリップ」は、刃の付け根を親指と人差し指でつまみ、残りの指で柄を包む持ち方で、精密な操作が可能です。

誤った持ち方として、人差し指を刃の背に伸ばす、刃の側面に沿わせる、手のひら全体で強く握る、柄の前端から離れて握る、などが挙げられ、これらは操作性や安全性を損ないます。

正しい持ち方を習得し、料理の質と安全性を向上させましょう。

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