パン切り包丁はいらない?使い方や特徴をわかりやすく解説!

パン切り包丁はいらない?使い方や特徴をわかりやすく解説!

パン切り包丁は、パンを切るために特化した包丁で、刃にギザギザした波刃(鋸刃)が特徴です。この波刃がパンの柔らかい中身を潰さず、硬いクラスト(外皮)をスムーズに切り込むことを可能にします。

本日はパン切り包丁の特徴についてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。おすすめのパン切り包丁については別記事でまとめています。

目次

パン切り包丁の特徴

まずはパン切り包丁がどのような特徴なのかをお伝えしていきます。

以下の表は、パン切り包丁(ブレッドナイフ)の主な特徴をまとめたものです。

項目内容
用途パンやケーキなど、柔らかく気泡を含んだ食材を切るのに特化した包丁です。皮の硬いバゲットやロールパン、スポンジケーキなどもスムーズに切り分けられます。
刃の形状波刃(ギザギザした刃)
刃の長さ一般的には20cm前後が多く、市販品では15cm~25cm程度のバリエーションがあります。
刃の厚み刃は比較的薄めで、細かい力加減でも食材を潰さず、切断面の崩れを抑えるよう設計されています。
刃の素材ステンレス鋼やステンレス複合材などが多く、サビにくく手入れがしやすいのが一般的です。
特徴的な構造波刃の先端がとがっているタイプや、波の形状が大きいタイプ、小さいタイプなど、メーカーによって様々です。刃の先端が少し尖っていると、硬いクラストをスッと切り込めます。
握りやすさパンを安定してカットできるよう、柄が比較的長めで握りやすい形状になっていることが多いです。
切り方のコツ・食材を押し切りせず、のこぎりのように前後へ動かして切る。
・刃を立てすぎず、寝かせぎみに当てると食材が潰れにくい。
メンテナンス性波刃はシャープナーなどで研ぎにくいため、専門店での研ぎ直しや買い替えを検討する場合があります。
ただしステンレス素材が多いため、日常の錆対策は比較的容易です。
主な使用シーン・パンやバゲット、ケーキのカット
・サンドイッチのカット
・一部ではスイカやトマトなど、水分・柔らかさのある食材を切る際に使われることもあります。

パン切り包丁は、その波刃によってパンの表面を引っかけながらスムーズに切り進むことができ、パンの組織を崩しにくいのが最大の特徴です。

硬い皮付きのバゲットやふんわりとしたスポンジケーキなど、さまざまな生地を切り分ける際に活躍します。各種パンを切るのに適した刃渡の目安は以下となります。

パンの種類主な特徴(硬さ・サイズなど)推奨刃渡(参考)備考
食パン・柔らかい
・スライス用の定番サイズ
15~20cm前後一般的な市販食パンは高さがあまりないため、短めでも十分。厚めに切る場合はやや長めも可
ロールパン・バンズ・小さめで柔らかい
・サンドイッチ用など
15~20cm前後短めの波刃で潰さずにカットできる。
バゲット・細長い形状
・硬いクラスト
20~25cm前後波刃が長めだと、硬い皮を楽に切り進める。
バタール・バタロン・バゲットよりやや太め
・硬めのクラスト
20~25cm前後太さや硬さに合わせて、やや長めの刃渡が扱いやすい。
カンパーニュ・大型パン・丸型or大きめサイズ
・硬いクラスト
20~25cm、場合によっては30cm大きいサイズでも刃がしっかり届くように。厚みがある場合は長めを選択。
全粒粉パン・ライ麦パン・やや硬めのクラスト
・密度が高い
20~25cm前後刃渡が短いと切り口が荒れやすいので、少し長めを選ぶと切りやすい。
菓子パン・ブリオッシュ・やわらかい生地
・甘みがあるソフトタイプ
15~20cm前後潰れやすい柔らかい生地は、比較的短めの波刃で優しくカットすると崩れにくい。
ケーキ類(スポンジ系)・ふんわり柔らかい生地
・気泡が大きいことが多い
20~25cm前後ケーキ用として兼用するなら、包丁の先端が細身で波刃がきめ細かいものを選ぶと便利。
選ぶ際のポイント
  • パンの硬さ・クラストの厚み
    硬いクラストのバゲットやカンパーニュなどは、20cm以上の長めの波刃がある方が切り込みやすい。
  • パンのサイズや形状
    小さめのパンや食パン用であれば、15~20cm程度でも十分対応可能。
  • 使用頻度やメンテナンス性
    短めの刃の方が取り回しが良く、収納もしやすい。一方、大きいパンもよく切るなら長めの刃を選ぶとストレスが少ない。
  • 包丁全体のバランス
    刃渡だけでなく、持ち手の形状や重心バランスもチェックすると使いやすさが向上する。

あくまでも目安ですので、ご自身のよく扱うパンの種類やキッチンスペースなどに合わせて選ぶとよいでしょう。

マツコの知らない世界で取り上げられて話題に

パン切り包丁は「マツコの知らない世界」で包丁工房タダフサのパン切り包丁を紹介したことで話題になりました。

マツコの知らない世界で取り上げられて反響を呼ぶパン切り包丁

包丁工房タダフサのパン切り包丁は鋼が入っており、切れ味が抜群であったため人気に火がつきました。鋼というのは炭素鋼のことで、プロ用の包丁で重宝されています。

包丁の素材一覧

各炭素鋼は以下の通りのスペックとなっています。家庭用のステンレス包丁とは段違いの切れ味を誇ります。

炭素鋼の「切れ味」「持続性」「研ぎやすさ」からみた総合的な評価

パン切り包丁はいらない?家庭で必要なケースとは?

パン切り包丁は全ての家庭で必要なわけではありません。

パンをほとんど切らない場合や、キッチンスペース・包丁の収納に限りがある場合などは、無理して買わなくても代用可能です。

一方、パンをよく食べる・焼くご家庭や、見た目を重視したい場合、パン切り包丁があると作業効率と仕上がりが格段に良くなります。

硬いクラストのパン(バゲット・カンパーニュなど)をよく食べる

普通の包丁やペティナイフだと硬い皮を切りにくく、力をかけすぎてパンを潰してしまったり、切り口が崩れたりしがちです。

波刃がしっかり食い込んでスムーズに切れるため、切り口もきれいでパンくずも少なくなります。

パンを薄く、きれいにスライスしたい

食パンやロールパン、菓子パンなど柔らかいパンをきれいにスライスするのは、実は意外と難しいものです。

パン切り包丁の波刃が生地の表面を軽くとらえてくれるので、押し潰さずにスライスしやすくなります。

ケーキやスポンジ生地をよく切る

スポンジケーキやロールケーキ生地などを切る際、包丁の刃が生地にくっついて削れたり潰れたりしにくくなります。

波刃は断面を崩しにくいので、ケーキの仕上がりを美しく保ちやすいです。

パンを切る量や頻度が多い

パンの種類を問わず「毎日のように切る」「ホームベーカリーでよく焼く」「ホームパーティーが多い」など、切る頻度が高ければ高いほど導入のメリットは大きいです。

逆にあまりパンを切る機会がないご家庭では、一般的な包丁やペティナイフで代用しても十分な場合があります。

まとめ

パン切り包丁は、パンを潰さずに美しくカットするための専用包丁です。

刃に波刃(ギザギザ)が施されており、硬いクラストや柔らかい生地をスムーズに切断できます。刃渡りは15~25cm程度が一般的で、パンの種類やサイズに応じて選ぶと良いでしょう。

パンを頻繁に切る方や、仕上がりの美しさを求める方には、パン切り包丁の使用がおすすめです。

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